真夜中のマーチ 読了

真夜中のマーチ (集英社文庫)

真夜中のマーチ (集英社文庫)

自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。

 うーん、なんとも爽やか。
 冒頭からヨコケンが飛ばしてて、これはなかなかに重い話なんじゃないかと思いながら読み進めていくと、ミタゾウが登場する辺りから、おや? ヨコケンの様子が・・・・・・?
 なんといきなりギャグキャラに! 悪いヤツじゃあないってことだね。・・・・・・いや、そこまで悪くないヤツか。
 そしてなんとも強かなのがミタゾウ。こいつ色々な意味でどうしようもないんじゃないだろうか。しかも役得多し。ヨコケンにしてみれば最後まで憎らしい男だよなぁ。

 そしてかわいそう(?)な男も約一名! フルテツェ・・・・・・。きっと新たな領域に足を踏み入れて今後を生きていくに違いない! がんばれフルテツ(苦笑)