ラプンツェルの翼II 読了

“禁断”のゲームは、まだ終わらない──。

「──ずっとそばにいればいいのよ。ずっと……」
平穏な生活は唐突に終わりを告げる。奈々が目を覚ました時、見知らぬ場所で一人、全裸で鎖に繋がれていた。喧嘩しながらもいつも隣で見守っていた遼一から無理やり引き離され、自分と似たような四人の少女と対峙する奈々。彼女たちは奈々と同じく、プログラムに落第した面々だった。五人の少女と四つしかない出口。そして、生き残りをかけた密室ゲームが始まりを告げる。
遼一を想う奈々と、奈々が残した言葉を噛みしめる遼一は──。

 これだよこれ。窒息しそうな緊張感。仕組みがちょっとわかりやすいんじゃないかと思ったけど、第二の試練までは『扉の外』テイストで無敵。最後の試練でもとの雰囲気に戻って少し残念。
 しかしもとの雰囲気に戻ると残念って、このシリーズを否定しちゃっているような・・・・・・。でもそうしたくなるくらいに『扉の外』が良かったんだよなぁ。ツァラトゥストラはその中間て感じで、最後まで読まないとまだわからないかな。アトリウムは・・・・・・うーん、今後に期待!
 そして楽しみなのがMW文庫のほう。タイトル的にもいい感じだし、何よりライトノベルでないことによって、どこまで黒くなっているか、だよね。きっといいものが読めると思うんだよなぁ。

 今回もいい感じに終わったけどどう続くんじゃろか。遊園地でサバイバルでもするんかねー?