ねくろま。 読了

ねくろま。 (MF文庫J)

ねくろま。 (MF文庫J)

容姿端麗・頭脳明晰、向かうところ敵なしの完璧超人として王立トリスメギストス魔法学院内で注目を浴びるソリス・アレクサンドロには、一つ大きな秘密があった。それは『ゾンビや幽霊、とにかく心霊関係全般が死ぬほど苦手』ということ。本当の自分を隠しながらも、生徒会の仲間や自分を慕う可愛い後輩たちに囲まれて、それなりに楽しく賑やかな学園生活を送っていた。そんな彼のもとにある日突然やってきたのは、透き通るように真っ白な身体を持ち、ソリスの幼なじみと同じ、マシロと名乗る、一体の…!?ちょっと不思議な純愛ラブコメディ、開幕。

 この作者の作品を読むのも3作目、なんというか、作者の文章にも慣れてサクサク読めるようになってきた。
 前作は1作目に比べてパンチが足りなくて、正直イマイチだなと思ったんだけど、今回は今までで一番面白い。恒例のフォントいじりもかなり多めで、かついい効果をもたらしているんじゃないかな。特に呪文を唱える箇所はいい感じ。
 若干クランチ文体の箇所もあるんだけど、これは冲方丁を読んでいる身にはちょっと物足りないかな。あの熱量と密度は凄まじい。読むとすごい疲れるもん。

 一言で言うと、スケルトンとLOVEる天才(心霊全般にトラウマ持ち)。・・・・・・幽霊とLOVEった次は死体性愛を飛び越えて白骨ラヴですか・・・・・・。手に終えない、いや、係わりあいたくねえ!
 そしてそこに全裸と厨二要素を付け足すとねくろま。の出来上がり! 
 

 ・・・・・・どうしようもねえよ・・・・・・。