イン・ザ・プール 読了

イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

 おもちろぉーい。
 ちょっと前にはアニメが、そしてつい最近はドラマがやっていた伊良部一郎シリーズ。前々から気になっていて、今回機会があったので読んでみた次第。
 プール依存症、陰茎強直症、妄想癖、ケータイ依存症などなど、五つの話から成る短編集。
 特にケータイ依存症の話が印象的だったかな。これは結構身近にあるようなことだしね。八方美人すぎるのもどうかって話だね。
 個人的にはカラオケの描写とかが新鮮に感じた。恐らく99年頃なんだろうけど、シングルCDをいち早く買って、聞き込んで・・・・・・というのは、今や見られないし。最近はネットが発達して早いうちから、家から出ずに新曲も聴けてしまうから。それに配信待ちの曲も多かったりでね。そういう意味でも楽しめたかな。