秋期限定栗きんとん事件 下 読了

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ―。

 一つの事件の間に一年経ってしまった! いやまあ、タイトルからして秋に解決するというのはわかってたんですが。
 それでも、なんともあっさりと一年が過ぎてしまった。いよいよもって、おそらくでるであろう、冬期限定〜でこのシリーズも完結するんでしょうな。小鳩くんと小佐内さんは小市民になれるのか・・・・・・無理だろうけど!
 それでも少しづつ変わってきてるよね、小鳩くんは。小佐内さんはまだわからないね〜。今回はそこまで怖くはなかったけども怪しい動きをしてたのは確かだしね。
 あ、犯人は途中でなんとなく察しがついた。疑わしいものの存在が強かったから目立ちにくかったけど、よく考えれば十分・・・・・・ね。

 しかし、やっぱり小佐内さんは怖い・・・・・・。あれ? 上であまり怖くないと書いたような・・・・・・? 訂正! 小佐内さんはやっぱ怖いです!
 小鳩くんは惜しかったね。仲丸さんはけっこう気に入ったから、冬期限定でもちょこっと出てきてくれないかなー、なんて。