タマラセ ボンクラたちのララバイ 読了
- 作者: 六塚光,日向悠二
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01/31
- メディア: 文庫
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放課後、覆面姿の暴漢に襲われていた少年を助けた三助。少年は「ボンクラだ」と名乗り、古びたネクタイを預けて逃走した。待て、ボンクラって一体何!?―平磐市に大増殖する≪魂裸醒≫は、通常人には視えない武器を作り出す。となれば悪用するやつが現れるのは必然。かくして三助たち九里浜探偵局(仮)は奇奇怪怪の魂裸醒を阻止すべく立ち上がったのだ。6つの物語を収録した待望の短篇集。今、魂裸醒どもの武闘と謎解きが花開く!
最終巻の前に、息抜き的なタイミングで登場したタマラセ短篇集。本編のような戸有の連中が出てくる物騒な話ではないので安心安心。
と、油断してたらやはりといいますか、戸有の連中がいなくても物騒だった。タマラセである以上、流血は避けて通れないらしい・・・・・・。
ホントに大丈夫なのか、平磐は・・・・・・いやマジで冗談でなくてさ。
さて、短編六つと書き下ろし一篇から成っとります。
一番インパクトが大きかったのは・・・・・・ダメだ、一つ一つが濃すぎる・・・・・・!
特に印象に残ってるといえば、疎開ライダーですかねえ。トンチキな名前はもちろんのこと、登場人物のほとんどが疎開ライダーの存在を一般常識のように捉えているのが衝撃的すぎる。すげえ気になるんだけど。こりゃいよいよ自分も平磐に行くべきなんじゃろか。
いやいや、あんな危なすぎるところには行っちゃダメだな・・・・・・。
とにかく、タマラセを読んだならこの短篇集はマストだね。一冊400ページ丸々独特のギャグ世界だもん。これを読まない手はないって!