天使の囀り 読了
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
いやあ、一ヶ月近くの間、一日一冊のペースで読めてたんですが・・・・・・これでついに途切れてしまいました。いや、記録とかそういうもののために読んでるわけじゃあないんですけども、たまたま続いていたんで、ってことで。
にしてもタイトルからはおよそ想像もできない内容だなこの本!
そりゃあ、文庫のほうはホラーに分類されてるんだから疑うべきなんですが、今回はハードカバーで読んだもんで。いや重いのなんの。物理的な意味で。普段は文庫ばっかだから余計にそう感じたのかな。
・・・・・・まあ、あらすじ見れば分かると思うんですけど、この本で言う「天使の囀り」は危ないもんですよと。天使の囀りこえー! 絶対聞きたくねえ!
で、この本、虫が全編に亘って出てくる。昆虫図鑑の写真に触れることすら拒否反応起こすほどに虫が苦手な自分にとったら拷問に等しい。それでも面白いから読めちゃうんですが。・・・・・・うぅむ、悔しい。
そして何かと印象に残るものも多いかな。まさか蜘蛛を直に肌へ這わせて射精し、その後エロゲのキャラへ懺悔するような人物が出てくるんだもの。とても人に薦められませんな! これを薦めたら友情にもれなく終焉が訪れるんじゃなかろうか。
そんで、今まで読んだ貴志作品の中では最恐、そして一番面白いかな。個人的には『黒い家』よりもこっちが好み。・・・・・・虫は嫌いだけど。
主人公が若い美人率が多いなあ。今のとこだけど。