扉の外 読了

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)

修学旅行に行くはずだった高校生・千葉紀之が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。
訳もわからず呆然とする一行の前に、“人工知能ソフィア” を名乗る存在が現れる。
ソフィアに示される絶対の “ルール”。
だが、紀之は瞬間的な嫌悪感から、ソフィアからの庇護と呪縛を拒否してしまう。
紀之以外のクラスメイトは全員そのルールを受け入れ、ルールが支配する奇妙な日常がはじまった。
孤立した紀之はやがてひとつの決心をするが……。

 むむう。どうやら大当たりを引いてしまったらしい。
 今まで★五つを付けてきた作品は、当然面白かったのだけれど、必ずしも「自分の好み」というわけじゃなかったんですな。もちろん、それで★五つというのはすごいこと。ただね、今回は自分の好みにカッチリ合ったんですな。今まで読んだものの中でもかなり、少なくとも今年読んだものだと、ダントツで一番。マジで面白いわ。

 さて、イラストがどことなくアニメのハルヒだけど、デキるオトコはそんな無粋なことは言わないんだぜ。

 ラストに関して色々言われてるみたいだけど、自分はいいと思うなあ。あんなドロドロしたとこから出たら叫びたくもなるって。