十三番目の人格―ISOLA― 読了

人の強い感情を読みとるエンパス能力を活かして阪神大震災後、被災者の心のケアをしていた由香里は、多重人格障害の少女と出会い……。人気作家・貴志祐介の衝撃のデビュー作。

 シリーズ物を読み終え、さて何読むかと思って読んだのがこれ。ちなみにホラー映画は嫌いです。
 で、なのになぜ読んだかって、どっかのエロい人が「貴志祐介はハズレがない」とか言ってたからでありまして。ありがとう、エロい人! その通りにして良かったよ!

 そんなわけでなかなかに面白かった。心理学にはちっとばかし興味あったしね。
 読んでて思ったのが、「ホラーって銘打ってるわりに怖くねえじゃん」ってこと。いや、そんなことなかった。ホントに最後になっていきなりきた。思わず声をあげるような怖さじゃなくて薄ら寒さが、ってカンジ。
 あとは時代かなあ。大震災とオウムがかち合ってるあたり、改めてすごいな90年代。


 ところで、ラストのちょい直前を読んでいる時、外で何かが爆発したような音がしまして。で、なにやら外が騒がしいと思ったら消防車と野次馬が。しかもなかなかの数ときた。
 何が起きたか分からないんだけども、何事なければいいなあ。・・・・・・いや、この時点で何もないなんてことのがないかぁ。

 ホント、世の中ってのは、いつどこで何が起きるかわからないもんですね。