黒い仏 読了

黒い仏 (講談社文庫)

黒い仏 (講談社文庫)

九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える二つの事柄の接点とは?日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する二つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作は、導き出せるのか?賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。

 殊能センセーの前作、『美濃牛』で登場した石動戯作が主人公の作品。
 いやあ、読み終わってなんじゃこりゃって感じです。毎回(良くも悪くも)期待を裏切ってくれますが、今回は裏切りすぎ。三周くらい回ってますって。でも良く書いたなあと思い、今回の★一つは★五つと紙一重みたいなもんだと思っていただければ。そして、解説で豊崎由美氏が現れて「あーね!」っと妙に納得。この人が出てくればなんとなく納得できちゃう(されられるとも云う)不思議。なんなんだこの人。
 
 ・・・・・・にしてもこれ、話の続きが気になりますねえ。恐ろしい戦いが起きてるんじゃ。