ブラックロッド 感想

ブラックロッド (電撃文庫)

ブラックロッド (電撃文庫)

異形の街。念仏を唸りながら歩く少年僧侶(ボーズキッズ)。重格闘用に成型(シェイプ)された力士(スモウレスラー)。霊走路(ケーブル)から漏れ出す霊気をすする地縛霊--。 その雑踏が、威圧感をまとった1人の男に押し分けられる。巨大な黒い杖をもつ黒い男--公安局・魔導特捜官(ブラックロッド)。精神拘束(ゲアス)によりいかなる欲求も持たない彼は、法が定める義務と責任によってのみ行動する。今、彼が追うのは隻眼の男”ゼン・ランドー”。3つの都市を奈落堕ち(フォールダウン)させた凶悪犯(テロリスト)である……。 第2回電撃小説大賞受賞。すべての審査員を驚嘆させたサイバー・カルティック・ノベル。ここに衝撃のデビュー。

いやいや、驚いた。ページ開いてもービックリ。あんなルビの嵐が待ってるだなんて思わなかった。
そりゃこんなん送られてきたら審査員も驚嘆するよなあ。
さてそんじゃ内容を。
表紙の中心におわします仏頂面がブラックロッド。まあそいつは任務に徹するために感情は抑制され身体は強化・・・まあ、こういうのはよくあるか。うーん、正直なとこ、話よりも全体に漂う雰囲気がすごい気がする。ここまで独自の世界観を作れている本はあまり読んだ事ないしなあ。
あ、ページ数の割りに、ずいぶん話が長く感じた。よほど合わない限りは値段以上の価値があるかと。入手し難いのが難点かなぁ。

ちなみにこの本、「ブラックロッド(もしくはケイオスヘキサ)三部作」とよばれる三作の一冊目。
つまりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
次は二作目を読もうそうしよう。