蟲忍 -ムシニン- 感想

蟲忍―ムシニン (徳間デュアル文庫)

蟲忍―ムシニン (徳間デュアル文庫)

狂風吹きすさぶ地上にあって、神木“七星樹”に守護される最後の人都。その周辺部に跳梁する人外の魔物と半人半怪の超忍者“虫忍”たちとの戦いは、あたかも黒白の毒蛇が互いの尾を喰らうが如く、永遠に決着することはない。そして、魔物であり虫忍でもある境界の存在としてかつての同胞に追われるくノ一、“辻疾風”の阿音―復讐の刃を心中に秘め、友の仇たる最強の虫忍“夜刀神”縁隈の足跡を追う、少女抜け忍の運命や如何に。気鋭のイラストレーター・前嶋重機の描き出す世界を鬼才・古橋秀之の言霊が疾走するサイバー忍法帖、ここに見参。

これ、名義が前嶋重機古橋秀之
なんですよ。だから前嶋さんもタグ付けようかと思ったんだけど、これ以外で付けることはなさそうなんで、付けないでおきました。
そんで、何で二人分かというとこの本、イラストの量が多い。
装丁が特殊。
ページの二分の一にちょこっとあったり、上半分にあったりと神出鬼没なんですわ。
あとがきによると、元は漫画のつもりで描いたのが、もっと絵を描くとなるとめんどくさい。そう思ってるうちに今回のような形にになったとか。

だから、古橋さんが書いてなかったらこれには興味もってなかったww
ん?ちょっと前にも同じこと言ったような・・・まあいっか。

そんで内容。
裏表紙によると「サイバー忍法帖」。そんでいざ読んでみるとそのとおり。
蟲を用いたりするのは聞きなれてるけど、文明及び使う武器がやたら近代的。
なんだか剣にギミック積んでたよ。
自分は剣にギミックっていうと喰霊を連想するけど。
でも武器に何かしらの仕掛けがあるってのは個人的に好き。多少矛盾が起きててもそんな気にするほうでもないので、楽しめちゃう。
おおう、またしてもなんかズレたような。

一言でいうと、主人公の阿音(アイン)が縁隈(エニグマ)を殺そうとするお話。

イラストが多いこと、ページが少ないこともあってか、話がサクサク進む。文体もね、堂々としてるんで読んでて気持ちいい。
それと目立つのが、言葉のセンス。
いやかっこいいのなんの。
古橋さんに影響受けたって人とか調べて「ああなるほど」って思った。すげえわ。
これ読んでブラックロッドへの期待値さらに上昇。でもあの表紙のおどろおどろしさに未だに手が出せないのでした。


こんなんあったんで、暇つぶしにどうぞ。
http://www41.atwiki.jp/goronka/pages/11.html


・・・もうなにがなんだかwww