鍵開けキリエと封緘師 小箱は開くのを待っている 読了

「わたしはね、大統領だよ。退屈していたところなんだ。お茶は出せないけれど、ゆっくりしていくといいよ」目にしたすべての鍵を開けずにはいられない衝動と、天才的な解錠技術をもつ少年キリエは、好奇心旺盛な妹ミドリカに連れられ禁断の「監獄砦」を訪れた。そして43もの鍵を開けて辿り着いた尖塔の最奥、不思議な檻の中で優雅に微笑み“大統領”と名乗る美女と出会う。彼女の檻は、どうしても開けられなかった。「鍵があれば、開けるだけ」―“大統領”の檻を開けることを少年が決めた夏、“失われたはずの力”が甦る。自分が何の鍵を開けようとしているのか、少年に考える間も与えずに…。

 絵買い。まあまあ当たりかな。
 全体的にノスタルジックな雰囲気が漂っていて、読みやすい。それに童話っぽさもあるように感じた・・・・・・かな。
 いい意味でラノベっぽくないかな? 学級文庫にあってもいいかもしれない(笑) 話を楽しむというよりも、文章の雰囲気を楽しむ作品だと思いました!