愚者のエンドロール 読了

愚者のエンドロール (角川文庫)

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。

　前作の氷菓よりもミステリ分が強めかな。
　最初から最後まで翻弄される奉太郎には同情を禁じえないね！　本当に姉はどこまで話を引っかき回すのだろうか･･････。
　話自体は前回からの続きで、文化祭に向けて文集を作成しているところに、二年生のあるクラスから映画の脚本を補助を頼まれる、というもの。
　中にはそれってアリかよ的な脚本を提案する人間もいて思わず苦笑。

　なんといいますか、別にいいじゃない、鍵くらい！　というかんじ。