スキュラ・ダークリー 読了

スキュラ・ダークリー (一迅社文庫)

スキュラ・ダークリー (一迅社文庫)

地殻変動によってバラバラの島々となり、リヴァイアサンと総称される大海獣とそれに唯一対抗できる存在である吸血鬼が闘いを繰り広げるようになった日本。そんな日本諸島の一つ、南安谷島で謎めいた殺人事件が発生する。事件の背後に「スキュラ」と呼ばれる謎の集団の暗躍を掴んだ吸血鬼の清十郎とそのパートナー・愛梨は、安谷共和国学院の生徒となって潜入捜査をすることに。探偵気取りで張り切るお嬢様・麗華に振り回されながらも、事件の真相に迫ろうとする清十郎たちだったが…。

 『灰とリヴァイアサン』と同世界、同時間軸のお話。個人的にはこっちのが好きかも。
 あっちは日本諸島の西側、対するこちらは東側のお話。ゴスロリ忍法もあるよ! にしても、ゴスロリ忍法には驚かされるばかりである。柔軟性の高さがコルシカ忍法との最も大きな相違点かな。
 そんでもって舞台は島は島でも学校。やはり舞台が学校というのはなかなかに面白いもんですな。
 もちろん、残虐ファイト分は変わらないので安心仕様。
 で、両方読むと、ところどころの違いがわかって読んでて楽しいね! あちらのメイン吸血鬼は美少女、パートナーは男だったけど、こちらだと反対。そしてこちらのパートナーの苗字が稲月。なんか関係があるのかね? それと、某有名アニメの某キャラに似ている気がしないでもない。
 それと、表紙には、見るからにうるさそうなキャラがいるんだけど、いざ読んでみるとそうでもなくて拍子抜け。やはり六塚世界のキャラはパッと見じゃ分からん・・・・・・。
 アメフトの話が出てくるんだけど、これは著者のツイッター見てればわかるね、よくアメフト観てるみたいだし。
 

 しかし、両方同じ絵師だけど、少しづつ絵が上達してるのね。けっこう好みの絵だ。どうやらいくつか他の作品の絵も担当している模様。しかし興味が湧く作品ではないのが残念。