フォルマント・ブルー リミックス 読了
- 作者: 瑞智士記,むらたたいち
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 文庫
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「わたしは―お父さんが開発した、最後の歌詞入力型シンセサイザーです」18歳の誕生日と同時にその命を落とすという奇病“死の六連符”に侵され、余命いくばくもない少年・春希。絶望に彩られた日々を送る春希だったが、自分のことを電子楽器だと言う少女・伽音と出会ったことで、何かが変わっていく…。瑞智士記のデビュー作が、単行本未収録だった短編「皇帝の棲家には、電気仕掛けの歌姫。」も加え、完全版として復活。
音楽がテーマの作品。
音楽がテーマになっている作品といえば『さよならピアノソナタ』ですね。僕も持ってます。あれはいいものだ。
で、他にもそういうのはないんじゃろかと調べてみたら、ありましたよ、と。
歌詞入力型シンセサイザー――まあ、VOCALOIDみたいなものですね。それが主人公と出会って、まあ、いわゆる青春モノ・・・・・・でいいのかな?
なんか以前は富士見ミステリー文庫で出てるんだけど・・・・・・?
そう、リミックスなので今回読んだのは一迅社から出ているほうです。で、こちらには新たに未収録だった短編が収録されてるんだけど、正直こっちのが良かったような・・・・・・。
本編も悪くはないんだけど、ところどころ引っかかるとこもあったしね。
ああ、本編といえば。
世界は一応、現代より数十年進んだ日本で、音大がずいぶんな権威になっていて、音楽の才能を認められないと住めない都市があったりと、音楽がより重要なものとなっているんだけど、現代の日本ととってもそんな問題はないはず、なんだけど・・・・・・どうも、幻想的な雰囲気で吹けば飛んでしまうようなイメージにしかならなかった。なんでじゃろか。
明らかになってない設定とかちょこちょこあるけど、続編は出ない・・・・・・よね。