ココロコネクト ヒトランダム 読了

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。

　なにやら最近調子のいい作品。去年の夏から長いこと積んでたんだけど、ようやく読む順番になりました。
　にしても、買った頃は『B.A.D』がいい調子で、こっちのコロネ(公式としてはココロコって略称がいいらしいけど)は三巻目出るのか？　って雰囲気だったんだけども、気付けばもう四冊目が刊行され、コミック化にドラマＣＤ化、終いにゃ「このラノ」の新人作品一位に。うわぁお。
　絵にずいぶんと後押ししてもらえてる感がいまいち拭えないけど、実際に読んでみれば、かなりいいカンジの青春作品。コメディって書いてあるけど、けっこうカチッとした作品だと思った。

　本編はよくある、精神が入れ替わってしまう･･････というものなんだけど、一対一でなくて、五人の精神がランダムに、というふうになってありんす。よくあるとか言っときながら、入れ替わりものってほとんど読んだ事ないのは内緒だっ！
　そんなわけで、男と女が入れ替わると、うっふっふ〜な展開と思ったんですが、そうもいかないみたいで、メインテーマにしているだけあって、個人の内面に踏み込んでます。表紙の見た目に反して内容はちょい重め。
　文も読みやすいがいいですね。ヒットするといいね！
　･･････今の時点で小ヒット、とも言えるのかな？アニメ化の際はどこが制作するのかと色々と勘繰りたくなりますが〜ま、皮算用はやめときましょう。
　というか、一作目で成功すると、二作目は大丈夫かなんていらぬ心配をしたくならないでもない･･････。