美濃牛 読了

美濃牛 (講談社文庫)

美濃牛 (講談社文庫)

病を癒す力を持つ「奇跡の泉」があるという亀恩洞(きおんどう)は、別名を〈鬼隠れの穴〉といい、高賀童子(こうがどうじ)という牛鬼が棲むと伝えられていた。運命の夜、その鍾乳洞前で発見された無惨な遺体は、やがて起こる惨劇の始まりに過ぎなかった。
古今東西の物語の意匠と作家へのオマージュが散りばめられた、精密で豊潤な傑作推理小説

 分厚いのを読んだと思ったら(内容じゃなくページが)薄っぺらいのを読み、その次は分厚い、しかも極厚。殊能先生は『ハサミ男』が非常に良かったのでこちらにも手を出した次第。にしてもいいですねえ。個人的にはこっちのが好み。読んでて楽しかった。
 それで一番印象に残るのが、とにかく文章が読みやすい、ということ。無駄がないんですよ。ホントあっさり。パラパラ読んでいける。やっぱ読みやすいのが一番。他の作品も早く読みたい!
 
 さて、次からはシリーズ物を読んでこうかな。