カオス レギオン03 夢幻彷徨篇 読了

斬らねばならないのか―記憶を失ったジークを襲う予感。相手は従士ノヴィア…

 赤き騎士は、ふと目覚めた。 だが、頭の中には白い靄で思い出せない。手には鞘のない剣。辺りは静まり返り、花の甘い香りが微かに漂っている。(斬らなければならない―) ふいに強い決意が胸をつく。誰を?なぜ? その時、男は壁に刻まれた名前を見つけた。 「…ノヴィア」 騎士―ジーク・ヴァールハイトは一人立ち尽くすのだった。 霧深い古城。レオニスの刺客によって、ジークとその従士ノヴィアは離れ離れに。しかも、お互いに記憶を失って…忘却の果てに二人が辿り着くのは!? 追憶が遠い過去を呼び醒ます―。 書き下ろし第巨編第三弾!!

分厚いんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!


ということで、うぶちんの暴走は止まりません。またまた分厚くなっています。内容も大変なことになっていて、正にシリーズ最凶の長編。話全般がノスタルジックな雰囲気を醸し出してるので「夢幻彷徨篇」が良く合ってると思う

さて内容。
記憶を失って血みどろっすよ。匂いのせいでごっちゃごちゃ。それがジークとノヴィアだけじゃなくてトールともう一人、新しい敵なのでもうたいへん。更に話が過去と現在(匂いの影響受けてる、半分操られているような状態)を行ったり来たりするから話についていくのも一苦労。
そして、ラスト直前まで常に劣勢ってのが辛い。何をやっても活路が見出せないから読んでるほうも辛い。
しかしその分、ラストの爽快感はすごい。
最後は・・・やっぱり不穏な引き。またも次巻が気になって仕方がない。また分厚くなるのかな。


ああ、そういえば今回、噂のクランチ文体が初登場! あるページを開くと突然に目へと飛び込んできて、猛然とその存在感を主張し、忽然と姿を消してその後のページには登場しない。インパクトは最強かと。でもどことなく荒削りな感じもしたかな。