ムシウタ 02.夢叫ぶ火蛾 読了

ムシウタ〈02〉夢叫ぶ火蛾 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ〈02〉夢叫ぶ火蛾 (角川スニーカー文庫)

人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年―薬屋大助は極秘機関に所属する最強の虫憑き“かっこう”として、モイラ高校での監視任務につく。監視対象は大助を兄のように慕う盲目の少女・千莉だ。だが“始まりの三匹”と呼ばれる最も危険な虫憑きの一人、“浸父”が千莉を襲ったことから、千莉は列車で移送、隔離施設に収容されることに!愛しさと憎しみの軌道が交錯する、夢みる者たちの胸焦がす旅路。

 タイトルのロゴが通常のもので一安心。
 だいぶ良くなった。やはり喧嘩早いキャラがいると賑やかになっていいのう。
 で、読んでまず、1巻では敵のような役回りだった土師が、すごい頼りにされていることに違和感。つまり目的といいますか、敵が定まってきたとも言える。
 そして、けっこうポンポンとキャラが死ぬ。現実は厳しいもんですね。まして夢を持ち続けるのはもっと厳しい。世知辛い世界ですね、虫のせいでさあ!!!
 
 しかし、三つの大きい敵のうちの一つを2冊目にして倒しちゃったけど大丈夫なのかね? でも既刊は20冊あるんだよなぁ。

ムシウタ 01.夢みる蛍 読了

ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)

「ねえ、あなたの夢を聞かせてくれない?」人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は“虫憑き”を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き“かっこう”に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする!せつなく激しい想いが織りなす、夢みる者たちの聖夜の戦記。

 タイトルのとおり、虫を使って闘う作品。いや、使われているとも言えなくないか。ちなみに自分は虫嫌い。図鑑の写真の部分とか、気持ち悪くてとてもじゃないけど触れないよ! で、作者も虫が嫌いだとか。じゃあなんで虫を題材にするんだよ! まあでも、親近感は湧きましたね。ところで、虫といえば貴志祐介。あの人が虫を書くと・・・・・・。

 かっこう=大助はすぐわかる、というか、分かりやすすぎでしょういくらなんでも。
 で、敵がなんなのかがはっきりしないし、いまひとつ話が盛り上がらなくて、少し読んでて辛かった。壮大な内輪揉めをひたすら読まされた気分。次の巻には期待。


 そういえば、タイトルのロゴが他と違ってて、果てしなくダサい・・・・・・。なんなんだろう? 三版なんだけど・・・・・・。